2013年12月23日月曜日

日本語はコンタクト言語

コンタクト言語という言葉をご存知ですか?コンタクト言語とは一つの言語がもう一つの言語とコンタクトしながら発達するという意味です。英語がそのいい例で、英語は元々はアングロ語とサクソン語の二つの言葉が合成されてできた言葉です。その後フランス語やドイツ語やその他の言語の影響をうけて現在の英語になっています。この過程を英語でコンタクトといいます。

私は日本語はコンタクト言語ではないと長い間考えていました。しかし、よく考えると日本語には長いコンタクトの歴史がある事に気がつきました。

日本語には表記文字が無かったのをご存知ですか?4世紀になり中国語が入ってくるまでは日本語の会話を文字に残すすべは無かったのです。もちろん中国語は仏教の渡来と共に日本に入ってきたのですが、その歴史からお寺の名前は音読みで、それ以外の事物、例えば神社の名前は訓読みです(林修 2013)。

訓読みと音読みという二つの基準はすでに1700年位の歴史がありますが、現代にも同じ考え方はあります。ホームセンターで買い物をすると、レシートをくれますが、そのレシートを税金控除に使いたかったら、サービスカウンターで領収書に変えてもらいますね?このように日本人は日本語と外国語(古くは中国語、新しくは英語)を使い分けてきました。私個人の考えですが、日本人は外国語を使う事を快しとしていないのではないだろうか、と考えています。しかし、実用性から既に流通している外国語(例えば英語)を使っていますが、日本人としての心の証として、レシートと領収書という言葉を二重に使っているのではないでしょうか。

この二重構造と愛国心が日本人の心奥深くにあり、外国語(特に英語)の使用を拒んでいる理由がここにあるような気がします。

『英語の使用を拒んではいない』と思いますか?日本人は英語の使用を拒んでいるという証明ができます。Tという音の発音がいい例なので、この例を使って説明します。ビジネスパーソンの中にはティーと言わずに、テーと発音する人がいます。英語にテーという音はありませんので、これは日本人が発明した音になります。ですから、TTKをティーディーケーではなく、テーデーケーと発音する人がいますが、Tをティーではなくテーと発音したほうが分かりやすいという理由とは別に、「外国語は使いたくない」という外国語排除の気持ちが深層心理にあるような気がします。

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