2013年12月23日月曜日

日本語はコンタクト言語

コンタクト言語という言葉をご存知ですか?コンタクト言語とは一つの言語がもう一つの言語とコンタクトしながら発達するという意味です。英語がそのいい例で、英語は元々はアングロ語とサクソン語の二つの言葉が合成されてできた言葉です。その後フランス語やドイツ語やその他の言語の影響をうけて現在の英語になっています。この過程を英語でコンタクトといいます。

私は日本語はコンタクト言語ではないと長い間考えていました。しかし、よく考えると日本語には長いコンタクトの歴史がある事に気がつきました。

日本語には表記文字が無かったのをご存知ですか?4世紀になり中国語が入ってくるまでは日本語の会話を文字に残すすべは無かったのです。もちろん中国語は仏教の渡来と共に日本に入ってきたのですが、その歴史からお寺の名前は音読みで、それ以外の事物、例えば神社の名前は訓読みです(林修 2013)。

訓読みと音読みという二つの基準はすでに1700年位の歴史がありますが、現代にも同じ考え方はあります。ホームセンターで買い物をすると、レシートをくれますが、そのレシートを税金控除に使いたかったら、サービスカウンターで領収書に変えてもらいますね?このように日本人は日本語と外国語(古くは中国語、新しくは英語)を使い分けてきました。私個人の考えですが、日本人は外国語を使う事を快しとしていないのではないだろうか、と考えています。しかし、実用性から既に流通している外国語(例えば英語)を使っていますが、日本人としての心の証として、レシートと領収書という言葉を二重に使っているのではないでしょうか。

この二重構造と愛国心が日本人の心奥深くにあり、外国語(特に英語)の使用を拒んでいる理由がここにあるような気がします。

『英語の使用を拒んではいない』と思いますか?日本人は英語の使用を拒んでいるという証明ができます。Tという音の発音がいい例なので、この例を使って説明します。ビジネスパーソンの中にはティーと言わずに、テーと発音する人がいます。英語にテーという音はありませんので、これは日本人が発明した音になります。ですから、TTKをティーディーケーではなく、テーデーケーと発音する人がいますが、Tをティーではなくテーと発音したほうが分かりやすいという理由とは別に、「外国語は使いたくない」という外国語排除の気持ちが深層心理にあるような気がします。

2013年12月16日月曜日

短期集中の効果

今週に短期集中講座が一つ修了しました。受講生は大学を卒業したてのビジネスパーソンで、卒業後4ヶ月の海外研修を終え、その後2ヶ月の英語研修を国内で受講しました。私は国内研修の担当をしました。講師は私ともう一人の2名、受講生はわずか3名で、授業は毎日ありました。つまり、受講生は大学卒業後の半年の間、英語を集中的に勉強したのですが、その効果は絶大で、大学卒業まで英語を一言も話せなかった人が、6ヶ月で英会話のレベルが中級に達しました。中級という意味は、I am thirsty.などの日常に必要な事柄をよどみなく表現できるだけでなく、仕事に関する事柄もじょうずに表現できるという意味です。全くの英会話初心者が中級に達するのに、通常は4年はかかりますので、これは異例の成功例と言えます。これをみても「日本人は英語学習に適していない」という俗説は間違いだという事が分かります。それどころか「日本人は英語学習に適している」という新説をたてたい位の気持ちになりました。つまり、正しい方法で効率的に勉強すれば、半年の間に中級に達する事が可能という事です。ちなみに、この半年の研修は英語の他にビジネスに必要な知識を修得するための、on the job trainingが主たる目的だった事を付け加えておきます。

2013年11月14日木曜日

5%の英語エリート

朝日新聞に「英語をたどって」というシリーズの特集記事がありました。全五作を読んで感じたのですが、日本人はほんとうの意味で英語にふれていないのではないかと思いました。ほんとうの意味で英語にふれるというのは、英語で話し、英語で書き、英語でビジネスを行い、英語で気持ちを分かり合うという意味です。

日本で生活をしていると、英語にふれあう機会が少ないので「何で英語を勉強するの?」という疑問は残ります。また「必要がない英語を勉強しないと昇進しない」という現実も一部の人にはあります。そのようなジレンマはあっても「英語を話せたらいいな」という純粋な気持ちはたくさんの人に残っていると思います。学校教育の責任者はこのような状況をどうしたらいいのか分からないという印象をもちました。

スーパーハイスクールという高校をご存知ですか?日本の高校ですが、授業を英語で行っています。英語の授業を英語で行なうだけでなく、他の科目も英語で教えているはずです。そんな学校で勉強したら英語が上手になりそうですね?私の計算によると、スーパーハイスクールに通う高校生は日本の高校生の5%位です。何故5%なのか長い間疑問でしたが、朝日新聞の記事を読んで答が出ました。1974年に参議院議員の平井渉という人が作った提案が基になっているようです。平井氏は『国民の5%が実際的な英語力をもつように』と自民党の政調会に提案したそうです。つまり5%のエリートをつくり、95%の高校生の英語力向上は望まないというふうに聞こえます。朝日新聞もそう考えました。平井氏は否定したそうです。

2013年11月13日水曜日

Dichotomy

日本語には男性言葉と女性言葉があります。このような言語を英語でdichotomousな言語といいます。一つのシステムの中に二つのルールがあるという意味です。Dichotomousは形容詞で名詞はdichotomyです。Dichotomyの語源はギリシャ語で、カタカナで書くとダイコトミーです。発音もそのままです。

日本語には男性言葉と女性言葉があるので、男性が女性を装うときは女性言葉を使えばいいわけです。たとえば「おいしい」と言わずに「おいしいわ」と言えばいいのですが、英語には男性言葉と女性言葉の区別がないので、そのような言い換えは難しいのです。女性に男性のふりをしてもらうと、言葉ではなく仕草とか、声音とかで表現しなくてはならないので、専門的な訓練が必要になります。

髪は女性の命

『シャンプーを使った結果、髪は女性の命だという事が良く分かりました。』という日本語について考えてみました。この日本語は日本人には問題なく受け入れられますが、英語的には不合理なセンテンスです。

解説をします。「シャンプーを使って髪を洗う」行為と「髪は女性の命」という表現には整合性がありません。つまり、「シャンプーを使って髪を洗ったらとてもきれいになった」という事実と、「きれいな髪は女性の命である」という俗説が結びつかないのです。「シャンプーを使って髪を洗ったら、私の髪はとてもきれいになりました。そこで『髪は女性の命』という言葉を思いだしました。だから、シャンプーで髪を洗う大切さが良く分かりました。」と言えば合理的な表現ですが、この人はシャンプーで髪を洗った事がないのでしょうか。

それに「髪は女性の命」は英語になじみません。Hair is women's life.と翻訳しても何の事か分かりません。「髪は女性にとって命と同じくらい大切である」という意味ですが、本当ですか?強盗に襲われて『髪を切るか、命をおとすかどっちにする?』と聞かれたら髪を切るか、命をおとすか迷いますか?日本語には英語になじまない誇張があります。

75歳になりますけれど

英語の間違いではありませんが、日本語と英語の違いを表す例なので紹介します。『75歳になりますけれども』と『75歳になりましたけれども』とはどう違うのか考えてみました。英語的に考えると、前者のセンテンスの「なります」は現在形で、後者のセンテンスの「なりました」は過去形ですが、日本語ではこのような時制の違いはあまり強く意識されないと思います。『75歳になりますけれども、グルコンのおかげで腰痛がなくなりました。』というセンテンスでは、同一センテンスの中で「なります」という現在形と「なくなりました」という過去形が混在しています。日本語ではこのように違う時制が混在しても問題になりません。英語では『75歳になりましたけれど、グルコンのおかげで腰痛がなくなりました。』のように両方の動詞の時制を同じにしなければなりません。

2013年11月1日金曜日

そんな事を言う人はいない

これは英語の間違いではありませんが、日本語と英語の違いを示すおもしろい例なので、紹介します。会話調の日本語に「〜な人はいない」という表現があります。例えば「そんな高いものを買う人はいない」と言ったりしますが、これは「そんなに高い物は誰も買わない」という意味ではなく、「随分と高い買い物をしたね」という驚きを示す表現です。英語でThere is no one who will pay the price.とかNobody would buy it because it is too expensive.と言えば、文字通り「高過ぎすから誰も買わない」という意味になります。「そんな事を言う人はいない」という日本語は「そんな事を言う人はあなたぐらいだ」という意味と「誰もそんは事は言ってない」という二つの意味があります。通訳泣かせな日本語です。

2013年10月31日木曜日

AK47

英語の間違いではありませんが、日本とアメリカのお国がらの違いを示すいい例なので紹介します。日本でAKB48と言えば少女歌劇団ですが、アメリカでAK47というと自動小銃です。似た言葉なのに、少女歌劇団と自動小銃の違いがあります。二つの国の国内事情の違いだと思いませんか?

モデルルームオープン

モデルルームオープンと言えば、モデルルームがオープンしたと分かりますが、英語でmodel room openとしても、三つの名詞(model, room, open)が単に並んでいるだけなので、インパクトがありません。Open を動詞と考え、Model room opens!とすると、少しインパクトが出ます。英語で一般的な表現にgrand openingがあります。これは「華々しくオープンする」という意味ですが、この表現を使ってThe grand opening of a model room.とすると、インパクトがあり聞いていて安心です。

フリー記者

どこの新聞社にも属さずに仕事をする記者をフリー記者といいますが、これは和製英語です。フリーは英語ですが「無料の」という意味なので、フリー記者は「無料の記者」という意味になると思いますが、free writerといっても通じません。正しくはfreelance writerといいます。

オーダーメイド

オーダーメードは日本語で英語ではありません。英語ではtailor madeといい、服屋さんに行き、腕の長さや胸回り、胴回りなどを測ってから服を作る事です。Tailorは服屋さんのことです。別の表現としてmade to orderという言い方もあります。

2013年10月29日火曜日

企業がスポンサーの英語教育

企業がスポンサーとなり、英会話の授業を行う場合があります。生徒は企業の従業員で講師は教育会社から派遣されます。この場合、スポンサー企業、生徒、講師、教育会社の四者の間に微妙な意識の違いがあります。

日本で生活する限り英語を話す必要性はありません。道で誰かに英語で話しかける可能性はほとんどありませんし、英語のメールを書く事も皆無に近いはずです。この状況はビジネスの場面でも同じで、誤解を恐れずに言うと、国内で勤める限り、英語の必要性はほとんどないと言って正しいと思います。日常業務を英語で行う会社はありませんし、海外のお客様と英語のメールをやり取りする人も多くありません。

このような状況にもかかわらず、ビジネス界では英語が必要だとされています。その理由が日本の企業のグローバル化なのですが、この議論には実は説得性が欠けています。その理由については今は差し控えさせて下さい。

議論を国内に戻し、英語学習の必要性について考えます。日本で生活をする限り英会話の必要性は皆無に近いので、英語を勉強する積極的な理由はみあたりありません。にもかかわらず英語を勉強する人は多いのですが、その理由として『英語を話せたらいいなあ』という気持ちがあるからだと思います。この気持ちを英語教育で内的要因、英語でintegrative motivationといいます。一方『TOEICで高得点をとるために勉強する』という理由もあります。これを外的要因といい、英語でinstrumental motivationといいます。一般的にIntegrative motivationは強い影響力を与え、instumental motivationは弱い影響力を与えると考えられています。

企業研修で英語を習う時の問題点として、まず「英語学習の理由が極めて弱い」という状況があります。そのため、企業は英語学習の具体的な効果を示す事ができず、TOEICなどの試験で高得点を得る事を目標にする場合がありますが、これは短絡的な考えです。学習者にとって、TOEICの高得点と日常業務の間に関連性を見つけることは難しく、英語を積極的に学習する理由にはなりません。しかし、「授業料は会社が払うから」英語研修に出席する人もいます。

一方『英語を話せればいいなあ』というintegrative motivationは無傷のまま残っていますので、企業の意向とは関係なく英語を勉強する人がいます。この場合、学習者の意識と企業の意識の間に関連性はありません。講師は学習者と企業との意識の乖離(かいり)に気がつかないまま授業を進めます。

実は、企業がスポンサーの英会話教育は成功しない例が多いのです。


2013年10月28日月曜日

フリーダイアル

企業などが電話料金を払い、電話をかける人には料金がかからないサービスをフリーダイヤルといいますが、英語でfree dialと言っても通じません。Freeは無料、dialはダイヤルという意味ですが、free dialは無料のダイアルという意味になります。つまり、ダイヤルを買ってもお金はかからないという意味ですが、無料だからといって電話を買わないでダイヤルだけ買う人はいませんから、意味は通じません。英語ではtoll free numberと言います。Tollは料金という意味で、有料道路の料金という時などに使います。Freeは無料、mumberは電話番号のことです。

レッテルをはる

レッテルという言葉があります。「白か黒のレッテルをはる」という様に使います。レッテルの語源はオランダ語のletterだそうです(http://ejje.weblio.jp/content/レッテル参照)。江戸時代の人はletterをレッテルと発音していたのでしょうか。

レッテルは英語でlabelといいます。Lableは動詞ですが、「白か黒のレッテルをはる」をそのまま英語にはできません。英語で「白か黒」というと、「白黒をつける」という意味合いだけに使い、その場合の動詞はlabelではなく、sayが使います。例としてto say in black and white termsがあります。英語の場合「白黒」は語順を逆にして「黒白」といいます。「偽善者のレッテルをはる」はto lable someone as a hypocritといいます。偽善者はhypocriteです。

サラリーマン

サラリーマンは古典的なまちがい英語の一つです。サラリーをとる男という意味で作られた和製英語だと思います。もちろんサラリーは英語ですし、男に対する英語としてmanがありますので、サラリーをとる男という意味でsalaried manという事はできます。しかしこの表現は英語の語彙のにはないので、使わないで下さい。

サラリーマンに対する英語はbusinesspersonかbusinesspeopleです。Personは単数形なので、複数形はbusinesspersonsといいます。Popleの複数形はpeopleなので、businesspeopleの複数形はbusinesspeopleです。

2013年10月20日日曜日

Integrative motivation

日本人にとって英語を話す機会が少ないのは、ジョン万次の時代から変わっていません。ジョン万次郎についてごく簡単に説明を加えると、江戸末期に和歌山県沖で漂流し、アメリカの捕鯨船に助けられた日本人の少年です。万次郎没後、約150年の年月が過ぎましたが、現代でも英語を話す機会が少ない事情に変わりはありません。一生のうちに英語を話さない日本人もいるかもしれません。このような状況下で英語の勉強を強要するのは無理があると思います。ビジネス界では英語の習熟度が採用の基準になっていますが、英語を必要としない人に英語の知識を要求するのは矛盾にみちています。TOEICでいい成績を取れないと昇給しないので、TOEICで高得点をとるための勉強をするビジネスパーソンは多いのですが、このような理由で英語を勉強する立場をinstrumental motivationといいます。instrumental moivationは外的な要因のmotivationという意味です。英語を使う場面がないにもかかわらず英語を勉強する人はたくさんいます。この立場をintegrative motivationといいます。Integrative motivationは内的な要因のmotivationという意味です。Instumental motivationで勉強する人は勉強が苦しそうですが、integrartive motivationで勉強する人は勉強が楽しそうです。

2013年10月16日水曜日

英語教師に対する差別

英語は英語のネイティブスピーカーに習いたい、という考え方があります。これが発展すると、英語は英語のネイティブスピーカーにしか教えられない、という考え方にもなります。この立場をthe native speaker fallacyと言います。Fallacyは誤った考えという意味です。

英語教育学では、the native speaker fallacyは各国に存在するとされています。つまり、「英語は英語のネイティブスピーカーに習いたい」という気持ちは世界中にありますが、これが発展すると「どんなに英語が上手でも、ノンネイティブの講師には習いたくない」という立場にもなります。これを偏見といいます。この偏見が更に発展すると「どんなに英語がうまくても、あの先生はノンネイティブだから習わない」と考え、その授業に出席しない、あるいはその先生の学校に行かないという行為に及ぶ事があります。この行為は差別になります。ノンネイティブを日本人と置き換えて、日本人講師が教える英語の授業は嫌だと考えると偏見になり、日本人が教える学校に行かないと人種差別になります。整理すると、感情は偏見、行為は差別、特定の人種を指した差別を人種差別といいます。

日本人の生徒が日本人の英語講師を差別する事はあります。「先生は英語が上手だし、先生に習えば英語が上達すると思うけれど、先生は日本人だし、やっぱりネイティブスピーカーの先生に習いたい」と考えると、それは偏見になります。「どうせ習うならネイティブスピーカーに習いたい」と思い、その先生の授業にでないと、人種差別になります。

人種は社会学的にはあいまいな言葉なのをご存知ですか?Thioは「人種を厳密に定義するのは困難である」と述べています(1986, p. 217)。両親の人種が違うと、その子供はハーフになります。その子供の子供はクオーターといいます。では、その子供の子供の子供は何ですか?アメリカ英語ではもう用語がありません。


Reference

Thio, A. (1996). Sociology and introduction. New York: Harper & Row.

英語は冷たいか?

英語ははっきりした言葉ですが、冷たい言葉ではありません。英語がはっきりした表現を好むのは、英語が発展してきた歴史に関係します。英語が生まれたのは古代ヨーロッパで、AngloとSaxonというニつの言語が基になっています。シェークスピアが生まれるもっと前です。その後さまざまな言葉が混ざって現代英語になりました。だからスペルと発音はもとの言語の影響をうけるので、一定のルールがありません。これは歴史的な考察ですが、社会学的にも混成言語としての影響が考えられます。つまり仲間うちの言葉使いは他のグループの人間に通じにくい、という問題があります。だから、どのグループにも通じる言葉使い、つまりはっきりした言葉使いが発展してきたのだと思います。日本語の発達の歴史はその逆になります。日本人は単一民族かどうかという議論は別として、日本語は明確な表現を嫌い、中間的な表現を好むのは事実として間違いがありません。この様な言語感覚の持ち主が、英語のような明確な表現に遭遇した時に「冷たい」と感じるのかも知れません。

オブラートに包む

つい最近に大変に楽しいクラスを担当しました。その中で英語の表現についての議論があったので紹介します。

日本語では「オブラートに包む」とか、「オブラートでくるむ」とか言いますが、これは「やんわりとした表現をする」という意味で、オランダ語のoblaatとは関係ありません。なぜオランダ語のoblaatが「やんわりとした表現」の意味に変わったのかは分かりませんが、同じ意味の表現として、英語にはsugercoat があります。文字通り「砂糖でコートする」つまり「砂糖でくるむ」という意味です。SugercoatはHe sugercoats his words.のように使います。

これと似た表現でdiplomaticという英語もあります。「外交官のような」という意味です。使い方の例としてHe is diplomatic.があります。この人は「外交官である」という意味ではなく、この人は「あたりさわりのない表現を使う」という意味です。

2013年10月14日月曜日

ラジカセ

ラジカセはラジオとカセットの合成語です。英語ではradio casettといいます。

2013年10月4日金曜日

アルカリ性

アルカリは英語でもalkaliといいます。ただしこれは名詞で、形容詞はalkalineです。だから「この土壌はアルカリ性だ」は英語でThis soil is alkaline.といいます。

ナトリウム

ナトリウムは英語でsodiumといいます(http://ja.wikipedia.org/wiki/ナトリウム)。Natriumはドイツ語だそうです。

テーマ

テーマは英語でthemeといいます。テーマパークは英語でtheme parkといいます。テーマはthemeのドイツ語読みらしいです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/参照)

オフレコ

オフレコは日本語です。英語ではoff the recordといます。I'll tell you, off the record.の様に使います。Off the recordという表現を使う場面はかなり限られます。Recordすなわち「記録」されては困る場合に使いますが、記録されては困るとはどのような話ですか?犯罪の話ですか?秘密の話ですか?Off the recordの会話をするのは大人です。職場で使うとしたら、何かの秘密情報を手に入れた時かもしれません。

アルバイト

アルバイトは英語ではありません。アルバイトの英語としては、a part time jobが最適です。「私はアルバイトをしている」はI have a part time job.といいます。I work part time.という表現も可能です。この場合、part timeはworkにかかる副詞の働きをします。

2013年10月3日木曜日

ポイントカード

ポイントカードという言葉があります。大きな小売店が発行するカードで、消費者が購買した金額に応じて「ポイント」が支給され、ある一定以上のポイントがたまると、何らかの商品やサービスに還元される仕組みになっています。英語的にはpoint cardでは意味をなさないので、形容詞を足さなくてはなりません。ポイントのように「一般的な名詞は、単独で使うと意味が広すぎるので、形容詞をつけて意味を明確にするといい」というルールがあります。これは文法ではなく英語の書き方のルールです。ボーナスという言葉をご存知だと思います。ボーナスは「思いがけない収入や、突然に入手できた物」などを指す言葉です。だからボーナスを使って、Bonus Point Cardとすると「すわりのいい」英語になります。

2013年10月1日火曜日

More Healthy

新聞でMore Healthy & More Beautifulという英語の広告を見ました。製薬会社の宣伝です。Healthyの比較級はhealthierなので、more healthyではなくhealthierを使ってHealthier & More Beautifulが正しい英語になります。

ムーディー

ムーディーをムードのあるという意味だと思う人は多いのですが、英語のmoodyはmoodが変わるという意味で、むら気なとか、移り気なとかいう意味の形容詞です。日本語でムーディーな照明といえば、いい雰囲気の照明という意味ですが、これはもちろん誤用です。Moodyは人間の性格を表す言葉なので、照明や部屋には使いません。

2013年9月30日月曜日

バイキング

食べ放題を日本語でバイキングといいますが、バイキングは英語ではありません。英語ではbuffetといいます。発音はバフェでブッフェではありません。

オーダーメイド

オーダーメイドは日本語なのをご存知ですか?英語ではtailor madeといったり、made to orderといいます。

スピーディーな審査

スピーディーな審査と言いますが、スピーディーは速度を示す形容詞です。100Mを何秒で走れるかという時に使います。サービスの早さではありません。サービスの早さという意味にはpromptを使って下さい。

エアコン

エアコンはair conditionerの略です。Airconといっても通じません。

We do not exchange.

スーパーマーケットのレジ係のそばでSorry we do not exchange.という英語を見ました。「通貨の両替をしません」という意味ですが、この英語は間違っています。

解説を加えます。Exchangeは他動詞なので、目的語が必要です。目的語が必要という意味は、動詞のすぐ後に名詞がくるという意味です。お金の両替はexchange moneyといいますので、We do not exchage money.としても正しいのですが、英語に「味」がありません。We do not offer money-excahnge services.ならばいい英語です。

トランプ

トランプは英語でplaying cardsといいます。カードはcardsのように複数形にします。何故playing cardsがトランプと言われるのかは分かりません。どなたかご存知ですか?

ベジタブルライフ

野菜食の生活をベジタブルライフと言ったりしますが、英語でvegitable lifeというと「野菜の鮮度の期間」という意味になると思います。Lifeには生命という意味以外に「通用する期間」という意味もあるからです。「と思います」というと自信がなさそうですが、そうではなくvegitable lifeという表現を使う場面が思い当たらないからです。野菜の鮮度を気にするのは農家でしょうか?野菜の卸売り業者でしょうか?vegitable lifeは専門用語に聞こえます。

コンパネ

コンパネという言葉を知っていますか?コンクリートを流し込んで成形する為の木枠をコンパネというのですが、コンパネは日本語です。英語ではconcrete panelといいます。

ライフライン

ライフラインは生命維持に必要な水道とか、ガスとか、電気の供給を指すという意味で使われていますが、これは誤用です。英語のlifeline は命綱を意味します。ライフラインの意味としては、ロッククライミングで使うロープを思いうかべていただくとピッタリします。地震などで水道やガスや電気が止まってしまった場合は、infrastructureがdamagedされたといいます。The infrastructure has been damaged, which will affect the water, gas, and electric supplies for some duration.がサンプルのセンテンスです。日本語にすると、「インフラが破壊された為、水道、ガス、電気の供給がしばらく影響をうけます。」という意味です。

重くても軽いスタイル

テレビで「重くても軽く運べる楽々スタイル」という標語を見ました。日本語としてきれいです。しかし「スタイル」という英語には誤用があります。「重くても軽く運べる」のは「楽々」であっても「スタイル」ではありません。一般的には、You can carry heavy objects easily.と言います。

ラフなスタイル

気取らないファッションをラフなスタイルを言ったりしますが、ラフの語源roughは生地の表面がザラザラしているという意味です。だから、気取らないファッションという意味でrooughを使うと間違いになります。カジュアルという単語をご存知ですか?英語でcasualと書きますが、casualは「気取らないファッションの」という意味の形容詞なので、casualを使って下さい。また、英語のroughには乱暴者という意味もあります。

2013年9月27日金曜日

サラリーマン

サラリーマンはもちろん日本語です。「サラリーをとっている男」という意味の和製英語ですが、英語ではbusinesspeople あるいはbusinesspersonといいます。英語でもbusinessmanといった時期があるのですが、manは男性を指し女性が含まれていないので、 manをpeopleまたはpersonと言い換えるようになりました。ちなみにBusinesspeopleは複数形なので、Businesspeole are...といいますが、bsinesspersonは単数型なので、A businedssperson is...といいます。

ワゴン車

日本語でワゴン車といいますが、英語にはwagon carという車は存在しません。日本語でワゴン車はvanを指していますが、vanはvanです。乗用のvanもvan、商用のvanもvanと言います。乗用車で後部座席とトランクが一体になっている形があります。通常の乗用車より荷物が積めて便利な車ですが、この車を英語でstation wagonといいます。

ペースアップ

進行速度を速めるという意味でペースアップと言ったりしますが、これは和製英語です。同様にペースダウンも和製英語です。Paceは「歩く歩幅とか速度」という意味の名詞として使われますが、paceを動詞に使う事はまれです。

スーパーマーケットはスーパー?

スーパーマーケットを略してスーパーと言ったりしますが、英語のsuperは「すばらしい」という意味の形容詞で、マーケットという意味の名詞ではありません。だからI go to super.と言っても通じません。「近所のスーパーマーケットに行く」はI go to the supermarket.で、supermarketには冠詞のtheが必要です。

授業をサボる

日本語には「サボる」という言葉があります。『授業をサボる。』と言えば、『めんどうだから学校に行かない。』という意味です。「サボる」の「サボ」は英語のsabotageだと思いますが、もしそうならば「サボる」は大きな誤用になります。Sabotageは「進行を防ぐ為に破壊行為を行う」という意味の動詞です。例えば「敵の水源地に毒を入れる」というような行為を指します。「気が向かないから授業を受けない」より深刻な行為です。

ベースアップ

ベースアップという日本語があります。略してベアと言ったりもします。ベースアップは英語ではありません。おそらくベースは基本給、アップは昇給を意味するのだと思いますが、英語でbase upといっても通じません。英語にはpay raiseという表現があり、これが日本語のベースアップと同じ意味になります。冠詞のaを付けてa pay raiseのようにいいます。

2013年9月26日木曜日

セミモイストタイプ

私のペットの「パクパク」が今食べているのは、セミモイストタイプのドッグフードです。セミモイストは「完全には乾いていないで、まだ湿気がある」という意味ですが、タイプという表現は不必要です。セミモイストで十分です。

Security 24/7

Always Security OKという標語は、舌足らずな印象を与えるので、再考を要します。「いつでも」という意味では24/7という表現があります。Twentyfour  sevenと発音します。この表現は「一日24時間、一週間の7日間ずーっと」という意味です。英語的にはSecurity 24/7のほうがいいと思います。

2013年9月25日水曜日

シャープペンシル

シャープペンシルは日本語です。英語ではありません。英語ではありませんが、いつも芯がシャープなペンという意味で、大変にいい命名だと思います。英語は機械式の鉛筆という意味でmechanical pencilといいますが、無骨な響きがあります。ところでシャープペンシルは家電メーカーのシャープが考案したのをご存知でしたか?

ボールペン

ボールペンは日本語です。英語ではball point penといいます。ボールペンのペン先には小さなボールがあります。先端にボールがあるペンという意味でball point penといいます。ball penと言っても通じません。

2013年9月24日火曜日

アグレッシブ

アグレッシブを「積極的」という意味に解釈する人がいますが、英語のaggressiveは積極的ではなく、むしろ「好戦的」に近い意味があります。ビジネスの世界では好ましい態度とはいえません。自分の考えをを明確にするという意味ではassertiveという言葉があります。英語の世界ではaggressiveな態度は嫌われますが、assertiveな態度は好感がもたれます。

リベンジ

リベンジは「再挑戦」という意味で使われますが、これは誤用です。英語のrevengeは「復讐する」という意味の動詞です。血なまぐさい犯罪のにおいもします。『去年は優勝できなかったので、今回はそのリベンジをします。』のように使われますが、そのまま英語にしても通じません。英語的には『去年は優勝できなかったので、今年は優勝したいと思います。』と言えばいいと思います。

ナイーブな人

ナイーブは「繊細な」という意味ではありません。英語のnaiveは「何も知らない」という意味です。したがってHe is naive.は褒め言葉ではなく、辛辣に相手をけなす表現です。「繊細」を英語にするのは難しいのですが、「純真な」という意味ならばpure、「細い」という意味ならばthin、「純真で壊れやすい性格」ならばdelicateといいます。ナイーブは性格に関する言葉なので「ナイーブな髪の毛」は存在しません。

バン

日本語ではワンボックスカーといいますが、one box carという英語はありません。日本ではワンボックスカーを二種類に分類していて、乗用車だとワゴン車といい、商用車だとバンといいますが、英語ではどちらもvanといいます。

ナンバープレート

自動車の識別番号をナンバープレートといいますが、これは日本語です。英語ではlicence plateといいます。Number plateといっても通じません。

2013年9月19日木曜日

電子レンジ

電子レンジは英語でmicrowave ovenといいます。Electronic rangeといっても通じません。

ボンネット

車のボンネットはイギリス英語です。アメリカ英語ではhoodといいます。

タンクロリー

ガソリンを運ぶトラックを日本語でタンクロリーといいますが、lorryはイギリス英語です。アメリカ英語はtruckです。日本ではタンクロリーはロリーというイギリス英語を使い、それ以外はトラックというアメリカ英語を使っています。イギリス英語ではtank lorry、アメリカ英語ではtank truckといいます。

背広はsuit

背広は英語でsuitといいます。日本語ではスーツといいますが、「ツ」の部分は複数を表すsなので、suitsというと二着以上の背広を指します。だからI wear suits.というと、二着以上の背広を重ねて着ていることになります。

車のハンドル

車のハンドルは英語でsteering wheelといいます。自転車のハンドルはhandleです。Steering wheelはその名の通り、車の進行を舵取りするためのホイールです。

コンロとストーブ

台所にあって煮炊きに使う炉をコンロといいますが、コンロは漢字で焜炉と書く日本語だそうです。知っていました?(http://ja.wikipedia.org/wiki/焜炉参照。)コンロは英語でstoveといいます。(Wikipediaにあるcooktopという英語は聞いた事がありません。)日本語でいうストーブは英語ではspace heaterといいます。まぎらわしいですね。

2013年9月18日水曜日

クレーム

クレームという言葉を「不平不満を言う」と考えている人がいますが、これは誤解です。Claimは「〜と主張する」という意味の動詞です。例えば、He calimed the watch is his. という英語は「彼はその時計は自分の物だと主張した」という意味になります。別の例をあげますと、He claimed the shipments included defective products. は「彼は届いた商品に欠陥品があると言った」という意味です。このclaimを「文句をつける」という意味に誤解したのではないでしょうか?クレームの正しい英語はcomplainです。

Unclaimed Persons

東京の営団地下鉄の地下鉄のドアに貼ってある警告です。長くなりますが全文を紹介します。Please inform the station staff or train crew immediately if you notice suspicious unclaimed objects or persons in the station or on the train. この中のUnclaimed personsは「不審人物」の英訳と思われますが、完全な誤訳です。Unclaimedはclaimedにunという接頭語を付けた単語ですが、unは元の単語の意味を否定する働きがあるので、「〜は〜の物ではない」という意味になります。Claimは「〜は〜の物である」という意味です。Unclaimedは「物」に対して使います。例えば地下鉄の中で忘れ物をしたら遺失物係に行き、「これは自分の物である」と宣言できますが、この行為をclaimといいます。人間には使いません。

一つの名詞に二つの形容詞を使う時は、形容詞の間にandが必要です。つまりsuspicious unclaimed ではなく、suspicious and unclaimedとすれば正しくなります。

サイズアップ

サイズアップという日本語があります。サイズを大きくするという意味で使われますが、これは元の英語の誤用です。Size upという英語は「注意深く見る」という意味です。例えば「新しい事務所をよく観察する」のような時に使います。

Between Station

東京の営団地下鉄を利用する方は見た事があると思いますが、ドアに「みだりに車外に出ると危険です」というラベルが貼ってあります。この標語にはGetting off the train between station is dangerous.という英訳が付いていますが、この中に間違いがあります。文法の間違いではありません。駅、つまりstationを単数形として使っていますが、そうすると「一つの駅の間に」という意味になります。ところが一つの駅の中に「間」は存在しません。正しくは駅と駅の「間」なので、英語ではbetween stationsのようにstationを複数形にします。

2013年9月16日月曜日

Under Control

福島原発の現状に関して、阿部首相はThe situation is under control.とIOCで発言し、その意味を巡って東電との間で議論が続いていますが、議論のポイントがずれています。controlとunder controlでは意味が違います。control は「制御する」という意味ですが、under controlは「うまく処理している」という意味です。原発の現状を見る限り、何もうまく処理されていません。問題はcontrolの意味ではなく阿部首相が犯した英語の間違いです。...is under controlの意味についてはhttp://idioms.thefreedictionary.com/under+controlを参照して下さい。

2013年9月13日金曜日

日本人は英語がへた

日本人は英語がへた、というのは多くの日本人の共通意識です。『どうして?』という疑問に対して多くの学者が自説を説いていますが、私は『学校教育が悪い』と考えています。具体的にいいますと、日本の英語教育は「文法翻訳法」を中心に組み立てられていて、英語をコミュニケーションの方法と考える立場が重要視されない、と考えています。

戦後の英語教育の歴史をご存知ですか?第二次世界大戦の後、日本では英語教育が復活しましたが、当時の学者達は英語を話せなかったと思います。そこで「英語を書くために文法を習い、英語を理解するために翻訳をする」という立場が生まれました。学者の間には英語を話す人達を見下す人がいたのをご存知ですか?戦後の日本には、アメリカ兵達を相手にする売春婦がいましたが、学者の中には『英会話はパンパンがすることだ。インテリは英文法を習って英語を書き、翻訳をして英語を理解すればいい。』と言ったそうです。パンパンは今は使われない言葉ですが、売春婦を指します。

標準化テスト

標準化テストという言葉をご存知ですか。誰が、いつ、どこで受けても同じ内容の試験を受けられるという意味の言葉です。TOEFLとTOEICが有名です。標準化テストは受験者の知識を試験するものですが、ここでは標準化テストそのものの評価を考えてみたいと思います。標準化テストの評価には二種類の基準があります。信頼性と有効性がそうで、両方とも統計学の用語です。英語でraliabilityとvalidityといいます。信頼性は誰が、いつ、どこで受けても同じ点数が出るという意味で、有効性は試験が実際に役にたつかどうかの評価です。ところでTOEFLとTOEICですが、両テストともに信頼性は高いのですが、有効性が低いというのが私見です。これは私だけでなく、英語教育の研究者の多くも同様の意見を述べています。

日本のビジネス界では、TOEICが事実上の唯一の英語テストになっています。ご存知だと思いますが、TOEICは大人の英語能力をはかるテストです。つまりTOEICで高得点をとると、英語の能力が高い、またビジネス上の役に立つ英語を知っているとされますが、実際は必ずしもそうではありません。それはTOEICの有効性が証明されていないからです。にもかかわらず、多くの企業がTOEICを採用基準にするのは、採用担当者がTOEICの問題点を知らないからだと考えられます。

2013年9月12日木曜日

Cityはシティー?
市をカタカナでシティーと書くことがありますが、英語を話す時にはそのまま発音しないで下さい。シティーを英語で書くとshittyとなります。shittyはshit(クソ)という名詞にty(の様な)という語尾が付いた形容詞です。つまり、クソのようなという意味の大変に悪い言葉なので、決して使わないで下さい。Cityは漢字で「市」と書けばいいのではないですか?

2013年9月11日水曜日

コックはにわとり
料理人のことをカタカナでコックといいますが、これは大きな誤解を生むので言わないで下さい。コックは英語でcockと綴り、鶏という意味もありますが、スラングで男性器を指します。料理人はcookといいクックと発音します。

2013年9月10日火曜日

The situation is under control.
2013年の9月、国際オリンピック委員会で行われたプレゼンテーションで、阿部晋三総理大臣は福島第一原発の汚染水処理問題に言及し、英語でThe situation is under control."と発言しました。この英語...is undder control.は、なにがしかの出来事が収束に向かっているという意味で、発言者の強い自信を表わします。プレゼンテーションはブエノスアイレスで行われたのですが、日本の事情を知らない人が聞くと、汚染水の問題は収束に向かっているとように聞こえます。現状はまったくの逆で、放射能に汚染された水が海に流れ込むのを防ぎきれないでいます。何故このような間違いが起きたのか考えてみました。総理はコントロールを単に「制御」と解釈したのではないでしょうか。...is under controlは単に制御しているだけでなく、問題は解決しつつある事を示します。大きな間違いを犯してしまいました。

2013年9月9日月曜日

靴だな
靴だなは英語でshoe rackといいます。Shoeは単数形を使い、shoesのように複数形にはしません。またrackは棚のことです。だから靴だなをshoes boxというと、二重の間違いになります。まず靴はshoeのように単数にしなければならないこと。またボックスは箱であって棚ではないこと。ちなみに靴箱はshoe boxといいます。
ネイティブチェック
ネイティブチェックという言葉を聞いたことがありますか?英文の原稿を英語のネイティブスピーカーが読んで校正をすることです。翻訳業界やコピーライティング業界等で『ネイティブチェックをお願いします。』のように使われています。ところで、英語でnative checkといっても意味をなさないのをご存知ですか?Nativeは「その土地の」といういう意味の形容詞で、ネイティブスピーカーという意味はありません。校正はeditingといいますが、ネイティブスピーカーという表現は必要ないと思います。
女でもスポーツマン?
私が中学校で初めて英語を習った時、男も女もスポーツマンというと聞きました。マンは男を示す英語なので、女でもスポーツマンは変だと思いました。スポーツをする女の人を英語でsportswomanといいますが、sportsmanという表現に聞き慣れた耳には奇妙に聞こえます。ですからスポーツをする人は、男でも女でもathleteといいます。
アルミ
アルミは英語でaluminumといいます。カタカナで発音を書くとアルミナムになります。アルミニウムは日本語読みです。

2013年9月6日金曜日

サービス残業
サービス残業は英語にしにくい言葉です。残業をしても残業代が出ないという意味でunpaid overtimeという英語があります。

サービスはserveという動詞の名詞形ですが、serveという動詞の使い方を知っていますか?「当店では和牛を出します」などという時に、We serve wagyu.といえます。(和牛はどうも英語になったようです。)それ以外にもI serve in the army.といえば、『私は陸軍に服役している。』という意味になります。
フライドポテト
フライドポテトは油であげたジャガイモを指します。細長く切って揚げてあるジャガイモはフレンチフライといい、英語ではFrench friesのように複数形で使います。フライドポテトは正しい英語ですが、一般的ではありません。むしろジャガイモ料理の専門用語に近いかも知れません。ですから、マクドナルドではfried potatos ではなくFrench frinesと注文して下さい。私はうんと細く切ったFrench friesが好きです。細く切ってあると、ジャガイモがカリカリに揚がるので、それがおいしいのです。カリカリは英語でcrispyといいます。

2013年9月5日木曜日

ブイはブイ?
コンピューターが誤動作を起こすと、メーカーのヘルプデスクに電話をして相談をします。その時にコンピューターの型番号を聞かれるのですが、型番号はたいてい英語で書いてあり、その中にVと言う字があると最悪です。私は正しい英語の発音を教えるのが仕事なのに、わざわざ日本語訛にして「ブイ」と発音しなければならないからです。そうしないと相手に通じません。英語のBuoyという単語を知っていますか?Buoyは港に浮かぶ標識です。「ブイ」と発音します。
シックは病気
日本語で「シックなドレス」といいますが、シックは英語でchicといいます。Sickではありません。Chicの発音はsheekと同じで、カタカナで書くとシークです。Sickは病気という意味なので、sickとchicを混同しないで下さい。ChicはThat's a chic dress. の様に使います。
ワンピースってドレス?
ワンピースは女性のドレスを指しますが、英語でone pieceというとレオタードや水着を指します。英語のOne pieceはoneとpieceという二つの単語が示すように、通常二つある物が一つになったという意味です。日本語のワンピースは英語でdressといいます。

2013年9月4日水曜日

Let's enjoy Tokyo!
Let's enjoy...という標語をよく目にします。Let's enjoy Tokyo!という標語のポスターがいい例ですが、この表現には英語の誤用があります。Letとusという二つの単語で示されるように、Let us enjoy Tokyo!には話し手と読み手が一緒に行動をする、という意味があります。標語の話し手は誰ですか?東京都知事ですか?東京都知事がこのポスターを見た人全員と東京を楽しむツアーに出かけるのですか?話し手が不明だとusが意味する「私達」という概念が成立しません。正しい英語はEnjoy Tokyo!です。

2013年9月3日火曜日

分かりましたは I know.か?
『分かりました。』をI know.と同じ意味だと考える人がいますが、初心者に多い間違いです。I know.は『分かっている。』という意味です。以下の会話を御覧下さい。
A: What does this mean?
B: It means ....
A: I know.
日本語にすると、『これはどういう意味ですか?』『それは〜という意味です。』『分かってるよ。』この答えをうけて、Bは『分かってるんだったら、何で聞くんだ?』と考えます。
I know.ではなく、I see.とか、Thank you.が適切です。I see.は『分かりました。』、Thank you.は『ありがとう。』という意味です。
マンション
古典的な英語の誤用にマンションがあります。英語でmansionというと、部屋数が数十あって、道路から玄関が見えないような豪邸を指します。どのサーチエンジンでもいいですから、英語でmansionとタイプして、画像のページを開けて下さい。マンションの写真が出てきます。マンションは英語でコンドメニアムといいます。Condomeniumはコンクリートのビルで、持ち主はその中の一室に住みます。アメリカではcondomeniumに住んでいても、I live in an apartment.といいます。
サイズS
サイズの小を日本語でSサイズといいますが、英語では語順を逆にしてsize Sといいます。S sizeとはいいません。もちろんサイズMはM sizeではなくsize M、サイズLはL sizeではなくsize Lといいます。

2013年9月2日月曜日

私はお酒をたしなみます。
テレビを見ていて『私はお酒をたしなみます。』という表現を聞きました。「好き」ではなく「たしなむ」という表現は、知性を感じさせるいい日本語だと思いました。私は、気になる表現を耳にすると、英語でどういうか考えてしまうのですが、「お酒をたしなむ」と同様の英語表現として、a social drinkerを思い出しました。これは、「楽しくおつきあいをする程度にお酒を飲む」という意味で、I am a social drinker.のように使います。ちなみに、I drink beer.は『私はビールを飲む。』より『私はビールが好きです。』に近い意味になります。

2013年8月30日金曜日

ホワイトプラン

ホワイトプランという名前のサービスがあります。同じ会社の携帯電話同士ならば、通話料が無料になるサービスです。私も使っていますが、「ホワイト」という言葉の使用が良くないと思います。英語でwhiteは白いという意味ですが、白人という意味もあります。だからWhite Planは「白人の計画」という意味に聞こえます。「白人の為の計画」と聞こえる可能性もあります。正しい英語にするならば、Special Discountとか、Family Discoutとか、Same Phone Discountとか言い換える必要があると思います。

リードそれともリーシ?


犬の散歩に使うひもをリードといいますが、英語ではleadではなくleashといいます。どうしてleashがleadになったのか調べてみたのですが、分かりませんでした。どなたかご存知でしたら教えて下さい。英語で keep someone on a tight leashという表現がありますが、これは「誰かに何かをする自由を与えない」という意味です。


2013年8月29日木曜日

フロントグラス
車の前面のガラスをフロントガラスといいますが、これは和製英語です。正しくはwind shieldと言います。windは風shieldは防ぐという意味なので、wind shield は「風を防ぐ物」という意味になります。ちなみに英語のYahooo.comでfront glassを調べたら、家の玄関の扉の窓が出てきました。http://images.search.yahoo.com/search/images?_adv_prop=image&fr=yfp-t-900&va=front+glass参照。


ホワイトタイプ

バレーボ−ルの選手が使う膝のサポーターを買ってきました。透明な袋に入っていて、袋にサポーターの写真が印刷してあります。写真の上に「ホワイトタイプ」という説明があります。製品は白いのですが、白は色であってタイプではありません。従って「ホワイトタイプ」は誤りです。単に「ホワイト」が正解です。

2013年8月28日水曜日



ペーハーって英語?
ペーハーという用語を覚えていますか?ペーハーは酸性かアルカリ性かを指す用語で、ペーハーが7だと中性です。ところで、ペーハーを英語で何と言うかご存知ですか?ペーハーは一見英語のように聞こえますが、実はそうではなく英語ではpHといいます。小文字のpに大文字のHを組み合わせます。pHは可算名詞なのでa pH is…のように使います。ペーハーはドイツ語読みだそうです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/水素イオン指数)。

2013年8月27日火曜日

PASMOはタッチして下さい。
PASMOは便利なカードです。地下鉄に乗る時も使えるし、JRに乗る時も使えるし、キオスクの買い物にも使えるし、最近ではレストランでも使えるようになりました。PASMOを使う時にはPASMOのターミナルにPASMOカードをかざすのですが、日本語で「タッチ」しろという指示が出ます。「タッチ」とは手でさわる事なので、「タッチして下さい」と言われたら、PASMOを右手から左手に持ち替えて、右手でターミナルの画面にさわらなければなりません。英語ではタッチではなくplaceが適切です。Placeとは、カードをターミナルの画面に軽く置くことです。ちなみに、ニューヨークの地下鉄では、地下鉄カードをターミナルの溝に入れてスライドさせます。これをswipeといいます。

マイバッグをお持ちですか?
スーパーマーケットで買い物をすると、レジ係に「マイバッグをお持ちですか?」かと聞かれます。これまでは、スーパーマーケットがプラスチックの買い物袋を無料で提供していたのですが、最近になり有料になりました。お客が買い物袋を持参すれば、無料で提供する必要がないし、プラスチックの袋がゴミとして捨てられる頻度も下がります。というグリーン対策から「マイバッグ云々」の質問がされるようになったのですが、「マイバッグ」という英語の用法が間違っています。My bagは私のバッグという意味なので、レジ係の質問は「買い物の前に私の家に寄って、私の買い物袋を持ってきてくれましたか?」という意味になります。「マイバッグをお持ちですか?」を英語にするとDo you have a bag?になります。

ちなみにレジ係はcashierといいます。