2013年10月16日水曜日

英語は冷たいか?

英語ははっきりした言葉ですが、冷たい言葉ではありません。英語がはっきりした表現を好むのは、英語が発展してきた歴史に関係します。英語が生まれたのは古代ヨーロッパで、AngloとSaxonというニつの言語が基になっています。シェークスピアが生まれるもっと前です。その後さまざまな言葉が混ざって現代英語になりました。だからスペルと発音はもとの言語の影響をうけるので、一定のルールがありません。これは歴史的な考察ですが、社会学的にも混成言語としての影響が考えられます。つまり仲間うちの言葉使いは他のグループの人間に通じにくい、という問題があります。だから、どのグループにも通じる言葉使い、つまりはっきりした言葉使いが発展してきたのだと思います。日本語の発達の歴史はその逆になります。日本人は単一民族かどうかという議論は別として、日本語は明確な表現を嫌い、中間的な表現を好むのは事実として間違いがありません。この様な言語感覚の持ち主が、英語のような明確な表現に遭遇した時に「冷たい」と感じるのかも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿